わたしを離さないで 1〜6話ネタバレあり

Amazonprimeで鑑賞
三浦春馬さんの訃報から1ヶ月....同世代のスターがこんなにもあっさりこの世を去ってしまったことにまだ現実味もないなかで、ふとオススメ作品に出てきたこちら。
綾瀬はるかさん主演 三浦春馬さん、水川あさみさんも準主演と言えるような重要な役どころ。生死を扱う、重苦しいテーマではありますがみずみずしい俳優陣の自然な演技で、不思議とひきこまれます。

初っ端から臓器を取り出す手術シーンではじまり、なにやら不穏な空気感でしたが、あたたかな(けど奇妙な)寄宿舎での子ども時代の回想と現在を行き来する展開。
臓器提供者として存在するクローン人間という設定が生きる意味を見出しにくい私たち「外の人」に訴えかけてくるメッセージ。思春期にありがちな女友達や男性とのもやもや。ありえない設定なのにどの登場人物も生々しくて人間らしくて、哀れで助けたくなります。
美和(水川あさみ)がとも(三浦春馬)に告白...というよりかは略奪するときの「私...こわいの....」とそれに自分を重ねてしまうとも。「好き」の一言がでなくて大切なともを奪われてしまう恭子(綾瀬はるか)見てられないけど、男女関係ってこういうものなのかも、なんて思うくらいには歳をとった私😂😂
友達役の馬場園ちゃんくらいの立ち位置で穏やかな人間関係を築きたいものです。
現実では親や周りの世界といった拠り所がありますが、それがない「天使たち」の人間関係は一体一がぶつかりあうより激しいものなのかも。
美和がどうしてもうっとうしいんだけど、実際あんな環境におかれたら恭子みたいにいい子でなんかいられないし、真美のように強くも生きれない。外の人との繋がりを求めたり、友達との関係性で自分の価値を見出したり。そんな風になるのもしょうがないのでは....なんて。美和は幼女のような素直さで自分の欲望と幸せに真っ直ぐで....作品にリアリティを与えてるのは美和かも。美和がいるからこそ恭子は恭子であるというか。まだ6話でこれから佳境に入っていく物語が気になります!!