車輪の下に 読書感想文

ひさしぶりです。
最近は映像系鑑賞を一旦お休みして読書の秋強化週間にしていました。といってもなかなか時間もとれず集中力も続かずようやく読めた1冊 「車輪の下に」田舎町で生まれた聡明な少年の日常と苦悩、青春の日々のなかにひそむ怠惰な闇が随所にキメ細やかに描かれていました。
周りの大人たちの過度な期待によって子供らしく過ごせなかった主人公の心の穴が、周りとの関わり方によって浮き彫りになっているような。私も由緒正しき家の出身でもないのに名門中学校に進学して感じていたようななんとも言えないモヤモヤ感が漂っていて他人事とは思えず。読み切りました。
何か救いがあるわけでもなく、ただ淡々と。静かな心こ旅にオススメの1冊です。